かなこ先生 気まぐれコラム
プレイラボ
新型コロナウイルス感染症が中国で確認されたのが2019年12月。
もう丸3年が経とうとしていますね。
なかなか日本の外に出ていくことができません、、、
パスポートの有効期限が刻一刻と減っていって寂しい気持ちになっている、異文化好きのワタクシです。
さて、エンゼルIT保育園で月2回子どもたちの活動に行っている「プレイラボ」。
LaboPaty(ラボパーティー)から先生3名にお越しいただき、日本語と英語で世界のお話や歌を聴いたり歌ったり、表現する活動を行っています。
先日は、エンゼルIT保育園のお遊戯会において、「プレイラボ」の時間に日頃子どもたちが歌ったり踊ったりしている曲の中から4曲を保護者の皆さまに披露させていただきました。
プレイラボの時間は、日本語と英語を交互に使います。「Hellow!こんにちは」といった具合です。英語の歌の時は英語の歌詞と同じ動作を行うことで、英語とその動作をリンクして言葉の意味を理解していく子どもたちです。机上の勉強ではなく自然に言葉が身につく母国語のようにスッと子どもたちの口から英語の歌が出てくるようになり面白いなぁと感じます。
多くの観客の前でしたが、子どもたちは日頃楽しく取り組んでいる姿をそのまま見せてくれ、普段の楽しい様子が伝わったのではないかなぁと感じています。
世界の歌やお話を通して歌を歌ったり、踊ったり、お話を表現したりするプレイラボの活動は30分の活動時間の中に、遊びながら「表現してみたい」「自分で声に出していってみたい」が溢れています。
プレイラボの活動を重ねていくと、「表現してみたい」「自分で言ってみたい」という思いが引き出され、子どもたちに表現したり発言したりする様子が増えてくるように感じます。
「自分を現すこと」「自分の気持ちを伝えること」ができると、次は「他者が現していることを理解」できたり「他者の気持ちを理解」できるようになる。
「他者の意見に耳を傾けること」、「意見が異なる人とも協力して何かを行うこと」は他者と協力して生きていく社会性の生き物である人にとって大切なことだと思います。
だからこそ、生まれて数年の子どもたちにとって、まずは遊びを通して自分自身の声や思いと向き合える「プレイラボ」の活動を大事にしたいと考えています。
みやこんじょ育ちのワタクシですが、私の幼いころは都城で日本人とは違う見た目の人を見るのは珍しく、「外人だぁ!」と胸がときめいたものです。
そして、幼いころ「It's a small world」の日本語歌詞にいつも違和感を感じていました。幼い私にとって、世界はとても広く感じていたからです。
「~世界はせまい、世界はおなじ、世界はまるい、ただひとつ~」
(引用:https://www.worldfolksong.com/kids/disney/small-world.html)
しかし、今ではもう都城もグローバル化が進み、市内の小学校も1クラスに何人かは外国籍の保護者を持つ同級生がいる時代となっているのではないかと思います。
私の学生時代はアメリカのことを「人種のサラダボウル」と表現すると社会で習いましたが、現在は大陸にある国々だけでなく島国日本でもいろいろな国籍・人種の人が暮らしているのは当たり前の時代となってきました。
まさに、「~世界はせまい、世界はおなじ、世界はまるい、ただひとつ~」だなと、今は心から感じます。
たった一つの地球に同じ時間を共有する世界中の人々。
自分とは違う存在の人・違う文化で育った人・異なる価値観を持つ人々と近い距離で同じ時を過ごす機会も増えてきている子どもたち。
「意見を交わす」「協力して何かを行う」「お互いを認め合う」ことのできる人に成長しますように。
「プレイラボ」の活動も、そんな成長への一助となることを願っています