本文へ移動

かなこ先生 気まぐれコラム

かなこ先生 気まぐれコラム

コラム始めました

みなさん、こんにちは。園だよりの発行に便乗して、コラムを始めたいと思います。核家族化が進み、夫婦共働き、子ども達の祖父母世代も現役の方が多い時代となってきました。そんな環境の中で、育児の悩みや疑問があっても相談する機会がなかったり、相談するという発想に至らず無意識のうちにストレスが溜まっている方も多いのではと思う日々です。

私のコラムが、皆さんの育児のヒントや日ごろ頑張っている皆さんの励みにれば幸いです。その時々に思いついたテーマで気まぐれに書いていきますので、よろしければお付き合いください。

プレイラボ

2022-12-12
オススメ

新型コロナウイルス感染症が中国で確認されたのが2019年12月。

もう丸3年が経とうとしていますね。

なかなか日本の外に出ていくことができません、、、

パスポートの有効期限が刻一刻と減っていって寂しい気持ちになっている、異文化好きのワタクシです。



さて、エンゼルIT保育園で月2回子どもたちの活動に行っている「プレイラボ」。

LaboPaty(ラボパーティー)から先生3名にお越しいただき、日本語と英語で世界のお話や歌を聴いたり歌ったり、表現する活動を行っています。


先日は、エンゼルIT保育園のお遊戯会において、「プレイラボ」の時間に日頃子どもたちが歌ったり踊ったりしている曲の中から4曲を保護者の皆さまに披露させていただきました。

プレイラボの時間は、日本語と英語を交互に使います。「Hellow!こんにちは」といった具合です。英語の歌の時は英語の歌詞と同じ動作を行うことで、英語とその動作をリンクして言葉の意味を理解していく子どもたちです。机上の勉強ではなく自然に言葉が身につく母国語のようにスッと子どもたちの口から英語の歌が出てくるようになり面白いなぁと感じます。

多くの観客の前でしたが、子どもたちは日頃楽しく取り組んでいる姿をそのまま見せてくれ、普段の楽しい様子が伝わったのではないかなぁと感じています。


実は、プレイラボ活動の取り組みは、英語を話せるようになったり理解できるようになることに主眼を置いていません。
「英語の活動なのに英会話や英語理解に主眼をおいていない????」と、頭中ハテナでいっぱいの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん、英語を耳にする機会は多くなるため、経験した英語を理解できるようになったり、耳で聞いた英語を真似しようとするため英語の発音がよりネイティブに近くなる効果も期待できます。
エンゼルIT保育園でプレイラボ活動を実施しているのには、言語を超えた大切な思いがあります。
それは、子どもたちが「自分の気持ちや意見を大切にできる人に成長してほしい」「他者の気持ちや意見を尊重できる人に成長してほしい」という思いです。

世界の歌やお話を通して歌を歌ったり、踊ったり、お話を表現したりするプレイラボの活動は30分の活動時間の中に、遊びながら「表現してみたい」「自分で声に出していってみたい」が溢れています。

プレイラボの活動を重ねていくと、「表現してみたい」「自分で言ってみたい」という思いが引き出され、子どもたちに表現したり発言したりする様子が増えてくるように感じます。

「自分を現すこと」「自分の気持ちを伝えること」ができると、次は「他者が現していることを理解」できたり「他者の気持ちを理解」できるようになる。

「他者の意見に耳を傾けること」、「意見が異なる人とも協力して何かを行うこと」は他者と協力して生きていく社会性の生き物である人にとって大切なことだと思います。

だからこそ、生まれて数年の子どもたちにとって、まずは遊びを通して自分自身の声や思いと向き合える「プレイラボ」の活動を大事にしたいと考えています。


みやこんじょ育ちのワタクシですが、私の幼いころは都城で日本人とは違う見た目の人を見るのは珍しく、「外人だぁ!」と胸がときめいたものです。

そして、幼いころ「It's a small world」の日本語歌詞にいつも違和感を感じていました。幼い私にとって、世界はとても広く感じていたからです。

「~世界はせまい、世界はおなじ、世界はまるい、ただひとつ~」

(引用:https://www.worldfolksong.com/kids/disney/small-world.html)


しかし、今ではもう都城もグローバル化が進み、市内の小学校も1クラスに何人かは外国籍の保護者を持つ同級生がいる時代となっているのではないかと思います。

私の学生時代はアメリカのことを「人種のサラダボウル」と表現すると社会で習いましたが、現在は大陸にある国々だけでなく島国日本でもいろいろな国籍・人種の人が暮らしているのは当たり前の時代となってきました。

まさに、「~世界はせまい、世界はおなじ、世界はまるい、ただひとつ~」だなと、今は心から感じます。


たった一つの地球に同じ時間を共有する世界中の人々。

自分とは違う存在の人・違う文化で育った人・異なる価値観を持つ人々と近い距離で同じ時を過ごす機会も増えてきている子どもたち。

「意見を交わす」「協力して何かを行う」「お互いを認め合う」ことのできる人に成長しますように。

「プレイラボ」の活動も、そんな成長への一助となることを願っています


早くもクリスマスモード!!

2022-10-11

10月中旬。季節はすっかり秋ですね。

朝晩の気温もめっきり涼しくなりました。


わたくしの娘・息子たち小学生は、先週秋の遠足を満喫し終え、早くもクリスマスへ気持ちが向いているようです、笑。

うちの子は気が早いなぁ、なんて思っておりましたが、エンゼルIT保育園の子が今朝、元気にジングルベルを歌っておりました!仲間発見!!


わが子3人。小学生にもなると知恵がついてきて、兄弟3人でサンタクロースへのリクエストを何にするかを話し合っている光景がまた面白い。

「お父さんたちが買ってくれない高額なものを頼んでみよう」という相談をしておりました。

長男は3万円を頼んでみるという案をだしておりました。

「そんな大金をプレゼントでもらえるなら、きっとみんな頼んでるはず。

〇〇くんは、1万円もらったらしいよ!
〇〇ちゃんのサンタクロースからのプレゼントは3千円のお金だったんだって。 

そんなプレゼントをもらった話が少ないということは、無理かもよ。

小学生なりに、あれこれ考えるんですね。

さて、未だリクエストは決定していないようですが、果たして彼らは何をリクエストするんでしょうか。


肌寒さや気候の変化を肌で感じ、子どもたちの気持ちも冬へ向けて準備中ですね。

これも、成長してきた過程で「楽しいクリスマス」が心に刻まれている証でしょうね。

素敵な光景です

ウエルネス交流プラザ周辺は今年もイルミネーションに向けて電飾の準備が始まっているようです。


気温差が大きく体調を崩しやすい季節ですが、健康的な生活を心がけ健康第一で過ごしてまいりましょう~!

自画自賛!

2022-08-30
オススメ

皆さんこんにちは~。

小学生3人の子をもつワタクシ、ようやく怒涛の夏休みが終了しました~。

いいいやっほ~~~う!!

小学生に夏休みはあっても、保護者に夏休みはありません!!

平日は3人分のお弁当を作ってから出勤し、

帰宅後はコロナの影響で日中子どものみでの外出に制限をかけられたわが子を公園や田んぼの畔やらに連れて行ってストレスを発散させてあげ、、、

土日に山のような丸付けや課題のお手伝いをしなければならない壮絶な生活でした、ハイ。

私が小学生のころも、こんなに課題があったかなぁ^^;

傍から見ていてもお気の毒なほど、たくさん課題がありました。

(未就学児の保護者の皆さん!心の準備をしておきましょう~!苦笑)

「お気の毒」と言いつつも、他人ごとでは済まされません、、。

実は、マイペースな長女は、小1~小4くらいまで毎年のように夏休み最後の2,3日は宿題の終わりが見えず涙を流してました^^;)

それに付き合うのも大変すぎて、、いやぁ、思い返しても苦しいです^^;

それが!!!

今年は「宿題が終われば、おじいちゃんおばあちゃんに会えるよ」という‘ニンジン’をぶら下げてわが子たち(と私自身!!)に叱咤激励を繰り返した末、やっとかっと涙をみることなくクリアしました。

おじいちゃんおばあちゃんに感謝しかありません!

山あり谷ありの夏休みを終え、私たち子育て世代ってよく頑張ってるなぁ!!!と、自画自賛!!!

公衆の面前で自分を自画自賛しちゃってますが(苦笑)、子育て世代のお父さんお母さんにも伝えたい!!

日ごろ一生懸命頑張っているお父さん、お母さん。

是非自分たち自身を自分で褒めてあげてください!!

私の好きな女優さんSierraboggess(シエラ・ボーゲス)さんの話していた言葉でとても好きな言葉があります。

Sierraが恩師から言われた言葉で、彼女の座右の銘であり、日々の励みにしている言葉だそうです。

’You are enough...

 You are so enough...

It's unbelievable how enough you are!’

私のつたない翻訳で恐縮ですが、私が訳するならば、

’ありのままのあなたで十分...

ありのままのあなたでばっちぐ~!

あなたは、ありのままでしんじられないほど素晴らしい!!’

新型コロナウイルスの生活への影響を受けながら頑張っている皆さん!!!

You are soooooooo enough

健康的な生活を心がけていきましょう~^^

自育(じいく)その2

2022-07-15
オススメ

さて、最近とあるクイズ番組でアグネス・チャンさんが大健闘!!

その番組の中でのアグネス・チャンさんの一言に衝撃的に感動したので紹介します。

息子さんをよく公園に連れて行っていたというアグネス・チャンさん。

「息子たちが学校で教科書で習ったことを’立体化’するために行ってたんですけど、

カタツムリって確か目がある位置は角の先ではなかった気がするんですよね~。」と言いながら、クイズに正解していく場面がありました。

そんな風に考えて公園に連れていく母親もいるんだなぁ!と、感銘をうけました。


日本の諺「百聞は一見に如かず」とは、よく言ったものだなぁと感心します。

そして、園生活においても、子どもたちが実際に体験・疑似体験を積み重ねられる環境整備に注力していきたいと改めて思いました。


そしてそして、さらに考えるのが、「大人の自育」。

大人も同じだよなぁ、と思います。


我々教育保育界の職員の研修体制は、コロナの影響もあり、オンライン研修が増えて便利な世の中になっております。

オンライン研修のいい点として、「オンライン研修見逃し配信」というのもあります!

職員全員が各自の都合に合わせて、同じ研修を受けることが出来るため、それぞれの気づきを共有することができ、これは本当に面白いです。


ただ、子どもたちの教育・保育の環境整備がテーマの場合、オンライン研修では不完全燃焼を感じることがあります。

教育・保育の環境整備を研究して研鑽を積んでいる他園を実際に訪れる研修。

これは、社会福祉法人エンゼル会が力を入れてきた研修の一つです。コロナが世界各国に広がる前は、国内全国各地にとどまらず、海外研修も実施してきました。

教育・保育環境整備については、周囲の環境・子どもたちの様子などから気づきを得ることが多くあります。

海外研修においては、その国の実施する教育保育制度の日本との違いや、その制度を落とし込んだ園環境の違いを目の当たりにします。

子どもの成長を願うのは万国共通。しかし、その支援の仕方の角度が違う。日本の常識が海外の非常識だったり!!?

国内外問わず、その園を案内してくださる先生との会話から、気づきを得ることも多い。

企画されたオンライン研修では、プレゼンターのペースで淡々と研修が進んでいく感覚があります。相手のクローズアップしている話題については焦点が合いやすく、疑問も浮かびやすい。

しかし、現地に赴く研修は自分の目に映った環境すべてに対する疑問が浮かぶ余地がある。相手がチョイスした部分以外も見えるから、深く掘り下げることができる感覚がある。

オンラインでは話しにくいことも、現地で沢山の会話を交わしながら膝を突き合わせて質問すると赤裸々に答えてくださり、湧いた疑問への回答が五臓六腑に落ちることも多いのです。


早くコロナが終息し、職員自らが実際に自分の目で見て肌で感じる学びの時間を作れるようになればと強く思う今日この頃です。

自育(じいく)その1

2022-06-15
オススメ

今回のテーマは「自育(じいく)」。

最近、研修で汐見稔幸(しおみとしゆき)先生から学んだ言葉です。汐見先生、NHKなど数々の教育番組にもご出演されております。

約10年前、私が第1子を出産後から見るようになったNHKの番組「すくすく子育て」に出演されていた汐見先生。

その頃から、この先生いいなぁ!とファンになっておりましたが、現在は「東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長 など」日本の教育界を世界水準に引き上げようと尽力されている先生です。

参照:汐見先生プロフィールhttp://ikuji-hoiku.net/shiomi/

6月にオンラインで実施された汐見先生の研修をエンゼルIT保育園所属の保育士の先生全員が受講させていただきました。

その研修の中で、腑に落ちる~~~!!と感動した「自育(じいく)」について紹介したいと思います。

この幼児保育教育の世界にきて早10年目の私ですが、実は今回の研修で初めて「自育」という言葉に出会いました。

脳科学の発展で、子どもは大人の指示に従うから育つのではなく、自分で今の自分を乗り越えていこうとするから育つということがわかってきたそうです。そのことを「子どもの自己生成」「自育」と表現されるようになってきたとのこと。

~「これを知りたい!できるようになりたい!!」という自らの感情と結びついて得た知識やできるようになったことは、「これをやりなさい、何回も何回も練習してね!」とやらされて暗記した知識やできるようになったことよりも簡単には忘れない~

やらされてできるようになったことは、時間が経つと忘れやすいということがわかってきたそうです。

汐見先生:

「高校生の頃に学んだ三角関数、、、皆さん覚えてます??

sin(x+y)を今でも展開できる人は少ないでしょう!!?

「私はどうしてもsinカーブやcosカーブをデザインに活かしたい!!!だから勉強したい!!これを絶対できるようになりたかった!!」と思って勉強した人は、そう思わずにやらされてできるようになった人より長い期間覚えている。」

カナコ先生 心の声:「確かに~!!「sin(サイン), cos(コサイン), tan(タンジェント)」、、そんなのあったね~!!現在の私は完全に展開できません!」

私、実は理系畑出身。

そんな私ですが、中学時代は英語に興味があり、高校は文系の英文科に進学しようとしていました。

しかし、小学生のころから野菜育てや土いじり、川泳ぎや自然の中で過ごすのが好きな私の行動を見ていた父が、

「カナコは植物や自然が好きだから、高校は普通科に進んでゆっくり考えてみたら?

英語は、今後はどの世界に進んでも必要になると思うよ。」というアドバイスをくれたことが、その後の私の進路を大きく変えたと思います。

父のアドバイスが腑に落ちた私は、高校は普通科に進学しました。

高校進学の進路選択に悩んでいたティーンネイジャーの私ですが、意外にも’自分の個性’に自分自身が気が付いておらず、父の発言にハッとしたものです。我が子を観察して素敵なアドバイスをくれた父には感謝しかありません。

高校では「生物」「地理」好きだった私は、大学の農学部オープンキャンパスで見せてもらった稲のゲノムや基礎研究の紹介がツボにはまり、、、そこから分子生物学の世界へ進んでいきました。

高校時代に大学受験のため必死で身につけたsin(x+y)の展開術はきれいサッパリ完全に忘れておりますが(数学の先生、ごめんなさ~い!)、

大学の時に’学びたい!!’という感情とともに勉強した知識は、日常生活では一切必要ないのにまだ脳みその片隅に残ってますね~!!あら、不思議!!

中学時代から好きだった(けど成績はいまいちだった)英語学習も、細々と続けております。このコラムに書くのもおこがましいほど、細々と(苦笑)好きなことはゼロにはできず、、。日常会話では完全に使いもしない英単語でも意外と記憶に残ってるものもあるなぁ!あら、不思議!!!

そんな自分の体験も顧みると、やはり今回の汐見先生のお話された「自育」は大切にしていきたいな~と思うのです。

子どもたちの’個性’をよく観察し、個々の興味関心に沿って遊びや学びの環境をサポートしてあげることはきっと子どもたちの成長にいいだろうなと思います。

子どもたちの興味関心に寄り添える教育保育環境の設定について、ソフト面とハード面について職員一同これからも日々勉強と実践を重ねていきたいと思います。

TOPへ戻る