かなこ先生 気まぐれコラム
自育(じいく)その2
さて、最近とあるクイズ番組でアグネス・チャンさんが大健闘!!
その番組の中でのアグネス・チャンさんの一言に衝撃的に感動したので紹介します。
息子さんをよく公園に連れて行っていたというアグネス・チャンさん。
「息子たちが学校で教科書で習ったことを’立体化’するために行ってたんですけど、
カタツムリって確か目がある位置は角の先ではなかった気がするんですよね~。」と言いながら、クイズに正解していく場面がありました。
そんな風に考えて公園に連れていく母親もいるんだなぁ!と、感銘をうけました。
日本の諺「百聞は一見に如かず」とは、よく言ったものだなぁと感心します。
そして、園生活においても、子どもたちが実際に体験・疑似体験を積み重ねられる環境整備に注力していきたいと改めて思いました。
そしてそして、さらに考えるのが、「大人の自育」。
大人も同じだよなぁ、と思います。
我々教育保育界の職員の研修体制は、コロナの影響もあり、オンライン研修が増えて便利な世の中になっております。
オンライン研修のいい点として、「オンライン研修見逃し配信」というのもあります!
職員全員が各自の都合に合わせて、同じ研修を受けることが出来るため、それぞれの気づきを共有することができ、これは本当に面白いです。
ただ、子どもたちの教育・保育の環境整備がテーマの場合、オンライン研修では不完全燃焼を感じることがあります。
教育・保育の環境整備を研究して研鑽を積んでいる他園を実際に訪れる研修。
これは、社会福祉法人エンゼル会が力を入れてきた研修の一つです。コロナが世界各国に広がる前は、国内全国各地にとどまらず、海外研修も実施してきました。
教育・保育環境整備については、周囲の環境・子どもたちの様子などから気づきを得ることが多くあります。
海外研修においては、その国の実施する教育保育制度の日本との違いや、その制度を落とし込んだ園環境の違いを目の当たりにします。
国内外問わず、その園を案内してくださる先生との会話から、気づきを得ることも多い。
企画されたオンライン研修では、プレゼンターのペースで淡々と研修が進んでいく感覚があります。相手のクローズアップしている話題については焦点が合いやすく、疑問も浮かびやすい。
しかし、現地に赴く研修は自分の目に映った環境すべてに対する疑問が浮かぶ余地がある。相手がチョイスした部分以外も見えるから、深く掘り下げることができる感覚がある。
オンラインでは話しにくいことも、現地で沢山の会話を交わしながら膝を突き合わせて質問すると赤裸々に答えてくださり、湧いた疑問への回答が五臓六腑に落ちることも多いのです。
早くコロナが終息し、職員自らが実際に自分の目で見て肌で感じる学びの時間を作れるようになればと強く思う今日この頃です。